二月になると、「鬼は外、福は内」という元気な声が聞こえてきます。
もっとも、鬼のほうからすれば、毎年いきなり豆をぶつけられるわけですから、なかなか大変な仕事です。
節分は立春の前日、いわば「新しい年の前夜祭」と言ったところでしょうか。
昔の人は、この日に邪気を追い払い、福を呼び込もうとしました。
使うのが炒った大豆なのは、「魔(ま)を滅(め)する」という語呂合わせと、
生の豆だと芽が出て、厄まで育ってしまうと困るからだそうです。
厄まで家庭菜園されてはたまりません。
年の数だけ豆を食べる習慣もありますが・・・
年を重ねるほど数が増えるのは、福も経験もそれだけ増えた証拠ということにしておきましょう。
多少むせても、それもまた人生の味です。
豆をまく姿は、どこか不器用で、どこか微笑ましいものです。
完璧に厄を払えなくても構いません。
少し笑って、少し福を迎える。
それだけで、今年もきっと大丈夫な気がしてくるのです。
